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更新日: 2015年3月27日

【横手校区】
認知症の人や家族を支える横手に
「よこの手劇団」結成、介護劇でサポート


認知症介護劇の様子の画像1 

熱演する地域の人々


 3月22日に横手公民館で、「地域で育む豊かな心~認知症の人と家族を支える横手に~」と題し、地元住民有志による手作りの認知症介護劇が演じられました(主催:南区社会福祉協議会・横手公民館)。
 この取り組みは、同協議会と公民館が地区の高齢者家族のストレス緩和や認知症の人や家族を支えることを目的に、併せて、地域の有志で介護劇をして、介護をしている人にリフレッシュタイムを作ろうと企画されました。


認知症介護劇の様子の画像2  認知症介護劇の様子の画像3 

 今回の舞台のために地域の小学生から大人までが結集して「よこの手劇団」を立ち上げ、1月から10回の稽古を重ねてきました。
 稽古は夜7時から行われ、参加者は仕事の帰りや食事の用意を済ませた後に集まり、休む人はほとんどいませんでした。


認知症介護劇の様子の画像4 

日ごろ使う方言や地元ネタに大喜びの観客


 参加者はスタッフも入れて152人。会場の公民館講堂は収容人員を上回る人でぎっしりの満員でした。
 この上演は、裏方として多くの地域の人々の支えがあったことで成り立っています。

 舞台に家族、親戚や近くの知り合いが出演するということもあり、またコメディー仕立てでもあったので、観客はセリフの一言一句に大笑いして盛り上がりました。


認知症介護劇の様子の画像5 

介護劇を見た感想を、自分の体験に重ね合わせて語り合う参加者


介護劇動画

動画へのリンク画像

上記から見ることができます


文字画像「住民が知恵を出して話し合うことで介護、福祉の充実につなげていくことが今回のねらいですと話す湯口公民館長」



出演者とスタッフの画像 

出演者とスタッフの記念撮影


 お芝居が終わった後、参加者は車座になり校区のみんなでどんなことが出来るのかを話し合いました。芝居を見ただけでなく、介護の今後について話し合いました。
 「劇はわかりやすく面白かった」という感想の他に「人と人とのふれあいが大切」、「家族だけの対応では無理、いろんな人の助けが要る」、「地域で見守ることの大切さに気づいた」等多くの意見が発表されました。



参加介護劇の演出、脚本、演技指導を担当した大城真和さん

大城真和さんの画像 

この介護劇の脚本、演出をしてくれたのが横手4丁目在住の大城真和さんです。
大城さんは福岡の劇団「Live Fellow」に所属し、舞台の出演だけでなく脚本や演劇の講師として幅広く活躍しています。

(略歴)
昭和58年福岡生まれ。

2003年タレント養成所に入所。
TV-CM(アラジン、ベスト電器、NTTドコモ等)、や映画(図書館戦争)などに出演。

2013年同養成所退所。
大衆演劇等の経験を経て舞台を中心に活動中。


大城真和さんの話


昨年2月に唐人町の甘棠館笑劇場で上演した「カイダンのキシミ」というコメディを、公民館館長と主事に観てもらった。その時、介護をテーマとしたお芝居を作ろうという計画があり、私が横手在住ということで、脚本を書いてほしいというお話をいただいたのが最初のきっかけです。

このお話をいただいたときは1人の演劇人として脚本を書くことに一生懸命でしたが、認知症のことを調べていく中で本当に深刻で他人事ではない問題なのだと感じました。
より多くの人に、まず知ってもらい考えてもらう事が大事だと思い、演劇を通して少しでも社会に貢献したいという気持ちで取り組むようになりました。

今後も、認知症に限らず様々な社会的な問題をテーマに、より良い社会づくり、より良い地域作りについて考えてもらえる作品を作っていきたいと思っています。


演技指導する大城さんの画像 

リハーサルで演技指導する大城さん



このページに掲載している記事は「みなみ情報発信隊」隊員が取材し、作成したものです。