野多目小学校では、『環境』についての教育に力を入れており、自然の大切さを児童たちに教えています。
今回、環境教育の一環で、校庭に設置されている観察池の水の浄化活動に取り組みました。昨年12月20日(月曜日)に外部講師(乳酸菌飲料メーカーの研究員)を招き、5年生を対象とした特別授業が行われました。
観察池の水を浄化するために、A社製の乳酸菌飲料容器(65ml)の底を抜いたものを「ろ材」として使用しました。
浄化の仕組み(乳酸菌飲料メーカーA社提供)
水の浄化に役立つ微生物が住み着きやすいプラスチック容器(65ml)
特別授業は、パソコンに入力されている資料をプロジェクターに投影して行われ、水の浄化の仕組みについて解説がありました。質疑応答では、児童から多くの質問があり、環境問題への関心の高さがうかがえました。
児童からの質問 | 講師の回答 |
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1つの「ろ材」にどのくらいの数の微生物が 発生するのか? | 数億の微生物が住み着き浄化する。 |
どんな容器でも水をきれいにできるのか? | ペットボトルでも実験したが、微生物が剥がれ 落ちてしまい、浄化効果は低かった。 |
川に飲み終わった容器を投げ込んだら、 川はきれいになるか? | 1つや2つ投げ込んでも浄化はできない。 きちんとした設備が必要。 |
観察池がきれいになるのはいつごろか? | 微生物は夏に活発に住み着くので、ぜひ こまめに観察してほしい。 |
活発に手を挙げ、講師に質問する5年生
汚れた水を抜いた直後の観察池
浄化装置を設置するために、まず観察池の汚れた水を抜いて掃除をしました。それから、約9,000個の「ろ材」を1,000個単位でネットに入れ、みんなで観察池の「ばっ気槽」に入れました。
※ばっ気・・・水中に空気を送り込むこと。酸素を必要とする微生物の働きを高めます。
清掃後の観察池
観察池前で講師の説明を受けました
「ろ材」をばっ気槽に固定させる架台
1,000個単位でネットに入れられた「ろ材」の容器
ばっ気槽に沈められた「ろ材」9,000個
空気を送り込んで、ばっ気槽の水を循環させます
完成した観察池を見学する5年生の児童
浄化装置が完成し、澄んだ水の観察池
~編集後記~
夏になって、観察池の澄んだ水が見られるのは楽しみですね。浄化されたきれいな水の中で、スイスイ泳ぐコイやフナたちもきっと喜ぶことでしょう。
観察池を通して、水の浄水を学習した児童たちは、水質汚染などの環境問題に対して、さらに理解が深まったことと思われます。
ご協力いただいた乳酸菌飲料メーカーA社の皆さん、ありがとうございました。
このページに掲載している記事は「みなみ情報発信隊」隊員が取材し、作成したものです。