「災害に対応できるまちづくり」を推進するため、地震による火災が発生したことを想定し、校区自治協議会が主催し、10月29日(水曜日)に「避難訓練」を実施しました。
住民は、10時頃に一時避難所に集合。三宅1丁目1区自治会では、近くの「光徳寺」の駐車場が一時避難場所です。
「じんりきクイック」を使って避難
「じんりきクイック」は、車いすに簡単に取り付けられる装置です。車いすでは、なかなか乗り越えにくい段差も、これを使うと楽々乗り越えられます。
和田3丁目1区自治会は、リヤカーを使って要援護者の避難訓練。各町の「避難誘導班」の人が、道路等の安全を確認しながら三宅小学校まで誘導します。
三宅小学校に到着したら、早速、避難者名簿に住所・氏名・年齢・特技などを記入します。
午前10時25分に開会式が行われました。
校区住民・南消防署・市民防災センター・南区地域支援課・博多あんあんリーダー会の総勢200名弱が集まりました。山口英則自治協議会会長の挨拶の後、訓練種目・内容の説明がありました。
午前10時45分からは、三宅小学校の児童と緊急地震速報訓練に参加。地震が収まるまで頭を保護する体勢を取ります。地震が収まり、「給食室から火災が発生」の放送が流れると、児童が一斉に運動場に集合しました。
児童・職員、総勢743名が駆け足で避難し、10数分で避難が完了しました。
有満 透三宅小学校校長先生のお話の後、南消防署の中島清隆警備係長から地震が発生した時の行動、火災が起きたときの行動、事前の準備などの話がありました。
3年生以外の児童は教室に戻り授業を再開し、3年生(130名)は、校区の人と煙中避難訓練・消火器訓練を体験しました。
煙中避難訓練では口にハンカチなどを当て、姿勢を低くし素早く避難します。(この訓練用の煙は、人体には無害です)
水消火器訓練は、放水が風船にあたると割れるようになっています。
三宅小学校の隣にある(若八幡神社)をお借りして「給食・給水班」の担当者12名で9時から、味噌味・醤油味の「だご汁」を作ってみました。大変好評で、両方を食していた方がほとんどでした。(「給食・給水班」談)
三宅校区21自治会のうち、今回は半分の11自治会が訓練の対象でした。平日の水曜日の午前中の避難訓練ということで、参加者が少ないことを予想していましたが、予想以上の人数の参加者が集まりました。小さい子供連れのお母さんも多数参加されていました。日本中どこに行っても安全な場所はありません。過去の災害から学ぶことは、繰り返し訓練を行うことが大事だということです。そして校区・町内の「絆」を深め、「向こう三軒両隣」の精神が大切だと思います。
「普段できないことは、災害時にはなおさらである」