現在位置:福岡市ホームの中のくらし・手続きの中の文化・スポーツ・生涯学習の中の文化の中の文化財・歴史の中のプチ展示(埋蔵文化財センター)から埋蔵文化財センター玄関のプチ展示で,室町時代の無文銭(むもんせん)を公開中!
更新日: 2019年1月28日

埋蔵文化財センター プチ展示

 埋蔵文化財センターの玄関には,展示室とは別の小さな展示ケースがあります。その展示ケースでは福岡市内で出土した「逸品」を随時展示しています。

 今回は博多遺跡群85次調査(博多区店屋町)から出土した,室町時代の無文銭をご紹介します。


逸品紹介Vol.49 無文(むもん)(せん)

博多遺跡群出土の無文銭

 中世の日本では、貨幣はもっぱら中国銭が流通していましたが,中世後半になると国内で鋳造(ちゅうぞう)された低品位の(あら)(ぜに)(ビタ(ぜに))が出現し,国内で広く流通しました。無文銭はその粗銭の一種で,文字がなく起伏に乏しい滑らかな表面が特徴です。今回展示の資料は鋳型(いがた)の型組みが良くなかったためか特にいびつな形状をしており,内側の孔にはバリと呼ばれる型から金属がはみ出たものが目立ちます。

 博多において,無文銭の出現は12世紀後半頃からであり,16世紀後半~17世紀初頭において出土のピークを迎えます。それでもなお博多では北宋(ほくそう)(せん)明銭(みんせん)といった中国銭が多数を占めており,博多出土銭の中で無文銭が占める割合はピーク時でも1割未満と低いものです。ほぼ同時期に繁栄していた大分県の大友(おおとも)氏関連遺跡や大阪府の(さかい)環濠(かんごう)都市(とし)遺跡等でも同様の傾向が認められ,貨幣の質を保つことが中世都市の繁栄につながったと考えられます。


展示場所

福岡市埋蔵文化財センター玄関(博多区井相田2-1-94


展示期間

平成31年1月26日から平成31年3月中旬予定


休館日

毎週月曜日・年末年始(12月28日~1月4日)


入館無料


ホームページ

http://www.city.fukuoka.lg.jp/maibun/html/