福岡市では,事業系の食品リサイクルを推進するため,今後のモデルとなるような取組の実験希望者を募集し,平成22年度から実験を実施してきました。このたび,そのモデル実験の成果を踏まえた食品リサイクルの取組が「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)」に基づく「再生利用事業計画(リサイクルループ)」として,平成24年2月20日に北部九州で初めて,国(厚生労働省・農林水産省・環境省)から認定されましたのでお知らせします。
市内にあるロイヤルホスト(株)の店舗及びロイヤル(株)のセントラルキッチンから発生する食品残さを,(有)鳥栖環境開発綜合センター(佐賀県鳥栖市)において肥料化します。この肥料を(株)トワード(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)が使用して野菜を生産し,そのうちのタマネギをロイヤル(株)が加工調理して,ロイヤルホスト(株)の店舗で食材として利用します。
食品残さから作られた肥料で育てられたタマネギが,再びレストランで食材として利用されるという,「資源循環型」「地産地消型」のリサイクルの環が形成されています。
本市では平成21年度に,福岡市における食品リサイクルの現状と課題,対応策について検討するため,産学官で構成される「福岡市食品循環資源リサイクル研究会」を設置しました。この研究会により提案された今後の対応策を踏まえ,事業者のリサイクルルート構築を支援するために,今後のモデルとなるような取組の実験希望者を募集し,モデル実験を実施してきました。
実験期間 | 平成22年10月1日 から 平成24年3月31日 まで |
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排出事業者 | ロイヤルホスト(株)〔福岡市内のロイヤルホスト8店舗〕 |
収集運搬業者 | (株)トワード〔冷蔵冷凍車を使用〕 |
再生利用事業者 | (有)鳥栖環境開発綜合センター〔肥料化施設〕 |
実験概要 | 福岡市内のロイヤルホスト8店舗から排出される食品残さを,食材の物流業者である(株)トワードが既存の食材運搬ルートを活用して同時に収集し,佐賀県鳥栖市にある(有)鳥栖環境開発綜合センターまで運搬して肥料化する。 |