毒キノコに注意しましょう
秋の行楽シーズンは,キノコによる食中毒が多く発生します。
自然環境が豊かな日本では,天然に約5000種類のキノコが存在し,その内の約50種類が食中毒を起こす毒キノコと言われています。
自己判断で鑑定して,毒キノコを誤って食べることのないように,野生のキノコを食用にする場合には,以下の点に注意しましょう。
- 知らないキノコは, 「絶対に採らない・食べない・人にあげない」 ようにしましょう。
- さまざまな言い伝えは「迷信」であり,信じないようにしましょう。
迷信の例
- ×柄が縦にさけるものは食べられる。
- ×虫が食べているキノコは食べられる。
- ×地味な色のキノコは食べられる。
- ×ナスと一緒に料理すれば食べられる。
- ×干して乾燥すれば食べられる。
- ×塩漬けにし,水洗いすれば食べられる。
など
・ 図鑑や写真などにあてはめ,自己判断で鑑定しないようにしましょう。
<参考> 厚生労働省ホームページ 「毒キノコによる食中毒に注意しましょう」
平成20年 福岡市内で毒キノコによる食中毒事故が発生しました!
平成20年9月,福岡市内の公園で採取した「ニセショウロ」という毒キノコによる食中毒が発生しました。
食用キノコの「ショウロ」と誤認して,自宅で調理をして食べたことによるものです。
ニセショウロとは
- 球形~偏球形で径2~3cm。
- 夏~秋に林内の砂地や荒地に生息
- 食用にされる「ショウロ」と似ているが,1mm程度の外皮があり,内部が褐色や暗紫色
※ ショウロは外皮が薄く,内部は白色~薄い褐色 - 食べて30分~3時間で嘔吐・腹痛・下痢などを引き起こす。