トコジラミは、近年、国内においても発生や被害が増加しているという報告があります。トコジラミによる被害に
遭わないために、その生態を知って、正しい対策を行いましょう。
(写真提供 国立感染症研究所 昆虫医科学部)
※ トコジラミによる感染症を心配する方もいますが、現在のところ、トコジラミが媒介する感染症は
確認されていません。
一番多いのは寝室です。
昼間は、吸血しやすいベッドや布団の周辺の、暗くて狭いすき間に潜んでいます。
(カーペットの裏・縫い目、ベッドマットの裏・縫い目、カーテンの折り目、壁の隅、タンスの裏側、時計の裏側、コンセント周り、壁掛けの裏、天井の隅、床まわりの隙間、畳の間、柱の隙間など)
トコジラミがひそんでいる場所には、黒い斑点(はんてん)状の糞(血糞、けっぷん)が見られます。
血糞
(写真提供 国立感染症研究所 昆虫医科学部)
赤丸内にトコジラミが潜んでいる
(写真提供 国立感染症研究所 昆虫医科学部)
生息しやすい場所に血糞があったり、トコジラミを見つけた場合は、被害の拡大を防ぐため早急に駆除する必要があります。
一般的な殺虫剤では、効果がない場合もありますので、発生した時は、専門業者に駆除を依頼することをおすすめします。
また、日頃から「隅々まで清掃を行う」、「隙間を埋めトコジラミが潜む場所を出来る限りなくす」等の対策を講じておくことが有効です。