エイズ・性感染症について
1 HIV感染者・エイズ患者の報告数
平成22年の日本全国の新規HIV感染者・新規エイズ患者の報告数は7年連続で1,000人を超え、増加の状況が続いています。特に新規エイズ患者の報告数は過去最多となっております。
福岡市でも前年より報告数が増え,増加傾向にあります。
日本では,感染経路のほとんどは国内での性的接触で,年齢別に見ると,新規HIV感染者では20代~30代が多く報告されており,新規エイズ患者では30代~50代が多く報告されています。
新規HIV感染者および新規エイズ患者の報告数
| |
全国 |
福岡市 |
| 合計 |
感染者 |
患者 |
合計 |
感染者 |
患者 |
| 平成16年 |
1,165 | 780 | 385 | 13 | 7 | 6 |
| 平成17年 |
1,199 | 832 | 367 | 26 | 22 | 4 |
| 平成18年 |
1,358 | 952 | 406 | 28 | 20 | 8 |
| 平成19年 |
1,500 | 1,082 | 418 | 24 | 17 | 7 |
| 平成20年 |
1,557 | 1,126 | 431 | 28 | 20 | 8 |
| 平成21年 |
1,452 | 1,021 | 431 | 39 | 24 | 15 |
| 平成22年 |
1,503 | 1,050 | 453 | 40 | 24 | 16 |
|
全国の報告数の出典 …「厚生労働省エイズ動向委員会報告」
福岡市HIV感染者等情報(平成23年6月末現在) (47kbyte)
2 HIV・エイズとは
エイズ(後天性免疫不全症候群)は,HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染で起こるさまざまな病気の総称です。
HIVの感染力は弱く,性行為以外の社会生活の中でうつることはまずありません。
HIVは主に3つの経路で感染します。
1.性行為による感染
2.血液を介しての感染
3.母親から赤ちゃんへの母子感染
しかし,HIVに感染すると,治療をしない場合,10年くらいの歳月をかけて体の免疫システムが破壊され,健康なときにはかからないような感染症などを発症するようになります。
今のところHIVを完全に取り除く治療法はありませんが,HIVの感染を早い時期に見つけ,適切な健康管理や治療を受けることによってエイズの発症を遅らせることができるようになっていますので,早期発見が重要です。
3 性感染症とは
性感染症とは,性的接触によって感染する病気で,性器クラミジア感染症,性器ヘルペス,尖圭コンジローマ,梅毒,淋菌感染症,エイズ(HIV感染症を含む)など10種類以上あります。
症状がなかったり,軽い症状にとどまる場合もあるため,感染している本人が気づかずに放置してしまい,病気が悪化したり,相手に感染させてしまう可能性もあります。
気になる症状を感じたときは,早めに医療機関を受診しましょう。早期発見・早期治療が大切です。
男性は泌尿器科,女性は婦人科へ。皮膚の異常なら皮膚科を受診するなど,症状に応じて選びましょう。
※福岡県内の医療機関情報は,こちらのリンク先で検索できます。 「ふくおか医療情報ネット」
4 エイズ・性感染症の検査
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は日常生活でうつることはなく,主に感染者との性行為によりうつります。
HIVに感染しただけでは症状がほとんど出ないため,感染の有無を知るには検査を受けることが必要です。
感染の可能性のある日から3ヵ月以上たっていれば,確実な結果が得られます。
ほかに,クラミジア(無料)や梅毒(480円)の検査も実施しています。
検査は採血だけで,結果は1~2週間後にご本人に直接説明します。
検査は各区保健福祉センター(保健所)で無料・匿名で受けられます。
また,中央区保健福祉センター(中央保健所)では,検査当日に結果がわかる「即日検査」を毎週火曜日(要予約)と毎月第2日曜日(予約不要・先着50名)に実施しております。
ほかに,クラミジア(無料)や梅毒(480円)の検査も実施しています。
検査の日時や電話番号など詳細は,下記の「エイズ・性感染症の相談・検査」をダウンロードしてご覧ください。
平成23年度 福岡市のエイズ・性感染症の相談・検査 (147kbyte)
※注意
検査は本人の理解と同意を得て行い,結果は本人に限りご説明しています。小児の感染を心配される方は保健所のエイズダイヤルにご相談ください。
5 医療機関向け情報
○HIV/AIDS 出前研修のご案内について
福岡県内の医療機関,介護・福祉施設職員(少人数でも可能)を対象に,九州医療センター AIDS/HIV総合治
療センタースタッフが出前講座を実施しております。詳しくは下記案内をご覧ください。
HIV/AIDS出前研修のご案内 (150kbyte)
申込書 (113kbyte)
○労災保険におけるHIV感染症の取扱いについて
医療従事者等に発生した針刺し事故後,HIV感染の有無が確認されるまでの期間に行われた抗HIV薬の投与 について,労災保険の療養の範囲に含めることになりました。詳しくは下記通知をご覧ください。
労災保険におけるHIV感染症の取扱いについて(通知)(平成22年9月9日) (1,436kbyte)
○院内感染防止目的におけるHIV検査の実施について
医療機関内感染防止を主たる目的としてHIV検査を実施する場合にも,患者の同意が必要であることについて,厚生労働省より注意喚起があっております。下記通知に基づき,対応していただきますようお願いいたします。
HIV検査の実施について(通知)(平成5年7月13日) (79kbyte)
6 HIV母子感染について
母親がHIVに感染している場合,妊娠中や出産時等において,赤ちゃんに感染することがあります。日本では,母親がHIVの治療薬を飲むことや母乳を与えないことなど適切な感染防御策を講じることにより,HIV感染率を1%以下にまで抑えることができます。
下記のホームページに平成19年度に作成された「HIV母子感染予防対策マニュアル(「周産期・小児・生殖医療におけるHIV感染対策に関する集学的研究」研究代表者:和田裕一 厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業)が掲載されておりますので,詳しくはこちらをご覧ください。
エイズ予防情報ネット 抗HIV母子感染予防対策マニュアル
7 関連リンク
エイズや性感染症についての詳しい情報は,次のようなホームページでご覧いただけます。
エイズ予防情報ネット
HIV検査・相談マップ
財団法人 性の健康医学財団
その他
人権と共生を考えるエイズ・ワーカーズ・福岡