資料1−1 第6期福岡市障がい福祉計画(最終報告)の概要 目標と実績を踏まえた評価  目標および実績は令和5年度末  計画期間は令和3年度から令和5年度の3年間 目標ごとの評価については、達成率を4段階にわけて、二重丸、丸、三角、ばつの評価としている  二重丸は、達成率100%以上で順調  丸は、達成率90%以上で概ね順調  三角は、達成率80%以上でやや遅れている  ばつは、達成率80%未満で遅れている 成果目標(1)福祉施設の入所者の地域生活への移行  @令和元年度末時点の施設入所者のうち、地域生活への移行者数   目標は3年間累計で77人、実績は70人   評価は丸  A令和元年度末時点と比較した施設入所者の減少数については、数値目標は設定しない   そのため評価対象外  成果目標(1)の評価は、地域生活への移行者数については、目標値に届いていないものの、グループホームの利用などによる地域移行が進んだ 成果目標(2)精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムの構築  @精神病床における1年以上長期入院患者数   目標は1,879人、実績は1,905人   評価は丸  A精神病床における早期退院率   平成29年度以降の退院率については厚生労働省未公表のため、評価対象外  成果目標(2)の評価は、長期入院患者数については目標をやや下回っているものの、関係者による協議や研修会の開催等の取組みにより、年々減少傾向にある   協議の場では、当事者も参加し目標を設定するなど、早期退院や入退院時の支援のあり方、必要な取組み等の協議を行い、地域包括ケアシステムの構築を推進した   成果目標(3)地域生活支援拠点等が有する機能の充実   機能の充実のため、運用状況の検証及び検討する会議の開催回数   目標は1回以上、実績は4回   評価は二重丸   これは新規の目標です  成果目標(3)の評価は、令和5年5月から地域生活支援拠点等の機能を担う事業所の届出を開始しており、4回の会議において運用状況の検証及び検討を重ねたことで、事業所の登録が進み、地域生活支援拠点等の機能の充実が図られた 成果目標(4)福祉施設から一般就労への移行等  @令和5年度中の就労移行支援事業等を通じた一般就労への移行者数   目標は589人、実績は640人   評価は二重丸  A就労移行支援事業、就労継続支援A型事業及びB型事業の一般就労への移行者数   これは新規の目標です   ア就労移行支援事業における移行者数    目標は450人、実績は467人    評価は二重丸   イ就労継続支援A型事業及びB型事業における移行者数    A型の目標が113人、実績は93人    B型の目標が26人、実績は50人    評価は二重丸  B就労定着支援事業の利用者数等   これは新規の目標です   ア就労定着支援事業の利用者数    目標は413人、実績は259人    評価はばつ   イ就労定着支援事業所ごとの就労定着率    目標は84.2%、実績は56%    評価はばつ  成果目標(4)の評価は、就労移行支援事業所等を利用したのち一般就労した方は着実に増加しており、目標値を達成した   就労定着支援事業所の利用者数は目標値には届いていないものの、着実に増加しており、福祉施設から一般就労への移行の推進が図られた 成果目標(5)障がい児支援の提供体制の整備等  @障がい児に対する重層的な地域支援体制の構築   ア児童発達支援センターの設置    目標は13か所、実績は13か所    評価は二重丸   イ保育所等訪問支援を実施できる事業所数    目標は18か所、実績は25か所    評価は二重丸  A重症心身障がい児・医療的ケア児への支援について   ア主に重症心身障がい児を支援する児童発達支援事業所数    目標は7か所、実績は13か所    評価は二重丸   イ主に重症心身障がい児を支援する放課後等デイサービス事業所数    目標は14か所、実績は21か所    評価は二重丸  B医療的ケア児支援のための関係機関の協議の場の設置   目標は設置することで、実績は平成30年度に設置済   評価は二重丸  C医療的ケア児支援のためのコーディネーターを配置   これは新規の目標です   目標は配置人数1人、実績は1人   評価は二重丸 成果目標(5)の評価は、全目標を達成 事業所数については目標値を大幅に上回ったほか、医療的ケア児の支援については、新たに「福岡市医療的ケア児等支援協議会」を発足させ、児・者を対象とした課題等の協議を行うなど、支援体制の構築を推進した 成果目標(6)相談支援体制の充実・強化等  これは新規の目標です  区障がい者基幹相談支援センターが地域の相談支援事業者等へ指導・助言・連携強化の取組みを行った件数  目標は800件、実績818件  評価は二重丸 成果目標(6)の評価は、令和4年度にコーディネーターを増員(59人から82人)したことで、相談支援体制の充実・強化が図られている 成果目標(7)障がい福祉サービス等の質を向上させるための取組に係る体制の構築  これは新規の目標です  @障がい福祉サービス等に係る各種研修を活用する   目標は活用することで、実績は活用した   評価は二重丸   見込の参加人数は下回ったものの、県が主催する研修に参加し、障がい福祉サービス等の質の向上を図る体制構築に寄与した    A障害者自立支援給付審査支払等システム等による審査結果を共有する   目標は共有することで、実績は共有した   評価は二重丸   集団指導や関係自治体で構成する協議会において、効果的に実施できた  B指導監査結果を関係市町村と共有する   目標は共有することで、実績は共有した   評価は二重丸   定期的に担当者会議を行うなど、関係自治体との情報共有を通じて、給付及び指導監査の適正化を図った 総括 評価対象の目標18項目のうち、◎順調が14項目、○概ね順調が2項目、×遅れているが2項目という結果になった 福祉施設の入所者の地域生活への移行については目標値の9割に留まったが、施設からの移行先の役割も担うグループホームの設置を促進し、市内定員及び利用実績ともに大幅に増加した 福祉施設から一般就労への移行等については、一部で目標に届かなかったものの一般就労への移行者数は着実に増加し、移行が順調に進んだ 精神障がいにも対応した地域包括ケアシステム構築のための協議会にて3年ごとの重点目標を設定して取り組み、地域生活支援拠点等の機能を担う事業所の登録を進め、障がい者基幹相談支援センターのコーディネーター増員による体制強化を図った 障がい児支援の提供体制の整備等については全目標を達成するとともに、医療的ケアが必要な児・者に関する協議会を発足し課題等を協議するなど、障がい児・者への支援体制の充実・強化を図る取組みが進んだ 令和6年3月に策定した現行計画に基づき、引き続き取り組みを強化していく