資料1の1 令和6年度 福岡市の地域課題に関する取り組みと成果について ◆地域生活支援拠点等の整備 令和4年度より、福岡市を3つのエリアに分けて、5つの機能(1:相談、2:緊急時の受け入れ・対応、3:体験の機会・場、4:専門的人材の確保・養成、5:地域の体制作り)のうち「緊急時の受け入れ・対応」について、取り組みをスタートした。 市内のエリア分け 東・博多エリア 【区基幹】東区第1・2・3、博多区第1・2 【市基幹】エリア担当者 中央・南・城南エリア 【区基幹】中央区/城南区、南区第1・2・3 【市基幹】エリア担当者 早良・西エリア 【区基幹】早良区第1・2、西区第1・2 【市基幹】エリア担当者 令和6年度の取り組み (1) 全エリア共通の方向性 取り組み内容 1)計画相談と短期入所を繋げる場の設定 2)市が地域生活支援拠点等の機能を担う事業所として認定した事業所(以下「認定拠点事業所」という。)へ登録した事業所の話を聞ける場の設定 3)短期入所・計画相談等への啓発 取り組みの目的・ねらい 1)緊急時にスムーズな受け入れに繋がるよう意見交換を行う(必要なアセスメント情報やクライシスプランについて等) 2)登録した事業所の話を聞くことで、実際に認定拠点事業所としての役割のイメージを持ってもらう。実際の受け入れ状況を聞くことで、登録のハードルを下げる 3)認定拠点事業所への登録勧奨(計画相談事業所に対しては、合わせて協働モデルの啓発も継続)、緊急時の受け止め、クライシスプラン作成 令和6年度の成果 *継続的な周知・啓発の取り組みを通し地域生活支援拠点の整備の必要性については認識が高まってきている *市全体では、認定拠点事業所も少しずつ増えてきている *エリア単位で比較すると、登録事業所数の差がみられる 令和7年度の取り組み(予定) 全エリア共通した取り組み 1)地域生活支援拠点等の整備についての研修会(認定拠点事業所への登録勧奨含む)の実施 2)クライシスプランの啓発 3)コミュニケーション支援員派遣事業の周知 *その他、エリアごとの拠点整備の状況に応じた取り組みを実施していく (2) 機能別の取り組み <緊急時の受け入れ・対応> 【東区・博多区】 取り組み内容 区内の短期入所事業所及び短期入所事業に関心のある事業所を対象にネットワークを開催し、緊急時の受け入れ・対応等について啓発した 取り組みの目的・ねらい *平時からの相談しやすい関係づくりを通して、緊急時の協力体制の構築を図る *緊急時の対応等に関する情報交換を通して、支援力を高め合う *短期入所事業所を増やしていく 成果 *緊急対応時の事業所間のスムーズな調整の工夫等、実践に繋がる情報が得られた *事前のアセスメントの必要性や事業所が抱える人員確保の課題等を把握出来た *コミュニケーション支援員派遣事業の活用に向けた啓発が出来た 【城南区】 取り組み内容 *区内の相談支援事業所及び短期入所事業所を訪問し、日頃の受け入れ実施状況の聴き取りとあわせて、緊急時の備えについて啓発した *市が緊急時の受け入れを委託している3カ所の事業所(委託緊急時受け入れ拠点)に事前登録している障がい児・者へのモニタリングを実施 取り組みの目的・ねらい *個別訪問による聴き取りを行うことで事業所の対応状況の実態や抱えている課題を把握する *認定拠点事業所となり得る活動をしている事業所に拠点登録の勧奨を行い、区内で緊急時に対応できる力を高める *登録者のモニタリングを指定特定相談支援事業所とともに行うことで、緊急時の対応について啓発し、平時からの備えに繋げる 成果 *個別訪問による認定拠点事業所への登録勧奨により、登録数だけでなく、今後の地域の体制整備にも協力が得られる事業所が増えた *緊急時の備えとして、平時からの短期入所の利用経験を積み上げるためにも、受け入れ先となる事業所を増やす必要性がみえた *事業所を増やすためには運営面に関するアプローチも必要であることが把握出来た <相談> 【東区・博多区・中央区】 取り組み内容 相談支援事業所を対象に研修会を実施し、質の高い相談支援体制の確保と人材育成を図った <主なテーマ> *令和6年度障害福祉サービス等報酬改定について *意思決定支援について *事例検討・グループスーパービジョン 取り組みの目的・ねらい *地域の相談支援事業所のネットワークを構築し、支援に関する相互研鑽と情報共有の場とする *ネットワークの構築に地域の中核的な役割を担う主任相談支援専門員の協力を得ることにより、区内の相談支援体制の強化と人材育成を目指す 成果 *具体的な加算算定要件を共有し、今まで加算算定に消極的であった相談支援専門員が前向きに考えるきっかけとなった *利用者の意思決定を実現するために、家族を含めた多職種の連携と支援過程の重要性を共有出来た *事例検討及びグループスーパービジョンを通し、自己の支援の振り返りや聴く力の向上等、支援者の成長が図られた 【城南区】 取り組み内容 相談支援事業所を対象に「複数相談支援事業所による協働体制」に関する研修会を実施し、相談支援体制の強化を図った 取り組みの目的・ねらい *協働体制を組んでいる事業所の取り組みを通して、相談支援事業所の協働体制について理解し、相談支援体制の強化に繋げる 成果 *相談支援事業所の協働体制の周知とあわせて、地域生活支援拠点についても理解を深めることが出来た *今後の協働体制を考えていく上で、相談支援員同士がお互いを知り、横の繋がりを作る機会となった ◆地域課題に対する取り組み 区障がい者基幹相談支援センターの事例から導かれる福岡市の地域課題を12テーマに整理し、課題解決のための取り組みを進めている。 <12テーマの地域課題> 1 本人に困り感がないが、家族や周囲は困っている。また、必要な医療や福祉サービスの拒否があるため、健康を損なう、あるいは死亡に至る場合に介入手段がない 2 世帯の中で複合的な課題(高齢、障がい、児童)があり、家族まるごとの支援が必要であるが、キーパーソンが不在で、家庭への介入が難しい。また、様々な立場の支援機関が関わるが、効果的な連携と支援の構築が難しい 3 障がい特性や状況に対応できる社会資源、支援者、専門性の確保が不足している。また、サービスに繋がりにくい、あるいはサービスに繋がっても継続が難しい 4 精神障がいの生活において、症状やニーズに合わせた支援が不足している。また、誤解や偏見などから、権利が守られず、生きづらさに繋がっている 5 発達障がいに対して、幼少期から一貫した支援が確保されず、障がい特性がより顕著になり、地域でのくらしに困難さが生じる 6 強度行動障がいの受入先を見つけることが極めて困難であり、安定した生活を築きにくい。また、幼少期から一貫した支援が確保されていない 7 医療的ケアや重症心身障がいに対して、支援による充足が難しく、希望する生活環境を整えることが困難であり、同居する家族等の負担が大きい 8 ひきこもり状態のため、医療に繋がらず、福祉サービスの導入、支援の継続が難しい 9 罪を犯した障がい者への支援に対応する関係機関が少ない 10 日常的な金銭管理を必要としている障がい者に対して、その学習の機会や支援機関・制度が限られている 11 異性関係や性に関する知識への正しい理解が難しいことで、想定外の妊娠に至る。また、出産後も養育困難な状況が生じる 12 防災、災害後の対応への準備ができていない <テーマごとの取り組み> (1)本人に困り感がないが、家族や周囲は困っている。また、必要な医療や福祉サービスの拒否があるため、健康を損なう、あるいは死亡に至る場合に介入手段がない 【東区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて、事例を用いたグループワークを実施 <主なテーマ> *本人に困り感はないが、周囲が困っているケース *福祉や医療への拒否があり、危機的状況に陥ったケース 取り組みの目的・ねらい *区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークを構築し、顔の見える関係づくりと地域課題の解決に向けた取り組みを協議する 成果 *実際に起こった事例を通して、支援者が自身の立場に置き換え考えることにより、具体的な危機的状況下での支援を想定出来た *多職種が参加することにより、多角的な視点で実践を想定出来た (2)世帯の中で複合的な課題(高齢、障がい、児童)があり、家族まるごとの支援が必要であるが、キーパーソンが不在で、家庭への介入が難しい。また、様々な立場の支援機関が関わるが、効果的な連携と支援の構築が難しい 【東区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて、講義及び事例を用いたグループワークを実施 <主なテーマ> *多問題家族への支援について *世帯の中で複合的な課題のあるケース *こどもと親に疾患があり、経済的課題を抱えるケース 取り組みの目的・ねらい *区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークを構築し、顔の見える関係づくりと地域課題の解決に向けた取り組みを協議する 成果 *多職種が参加することにより、多角的な視点やアイディアが得られた *複合的な課題を解決するために必要な各職種の専門性や支援者間の連携方法について、相互理解が深まった 【博多区・中央区・南区・城南区】 取り組み内容 区・校区単位で開催される地域のネットワーク活動に参加し、関係団体等との顔の見える関係づくりと連携体制の強化を図った <主な内容> *民生委員児童委員協議会やふれあいネットワークへの参加 *多職種参加型のネットワークへの参加 *区基幹センターの周知に向けた広報誌の作成及び配布 *地域包括支援センターとの合同勉強会の実施 取り組みの目的・ねらい *地域の関係団体等との顔の見える関係を通して、地域の中で孤立し支援に繋がっていない障がい者等へのアウトリーチを実施する *複合的な課題があり世帯まるごとの支援が必要なケースにおける多職種との連携体制を構築し、地域課題の解決を図る *子どもから高齢者、障がい者が安心して生活ができる地域共生社会の実現に向けた社会資源を開拓する *障がいに関する理解と区基幹センターの取り組みを周知する 成果 *区基幹センターに対し、ネットワーク活動への参加依頼が増え、校区単位での検討の場に障がい分野として参加ができるようになった *地域包括支援センターとの良好な関係性が図られ、障がい・高齢分野だけでなく共通する課題についても相互研鑽ができている *複合的な課題を抱えている世帯の支援について、関係機関がそれぞれの役割を認識することにより、連携体制が強化されている *民生委員等からの相談が増えてきており、地域における区基幹センターの周知が進んでいる 【南区】 取り組み内容 区基幹センターで対応する複合的な課題のあるケース等について、行政との定期的な情報共有及び協議の場を設けた (参加者)健康課、福祉・介護保険課、地域保健福祉課 取り組みの目的・ねらい *複合的な課題や支援への繋がりにくさのある支援困難なケースを通し、区基幹センターと行政が相互に役割の理解を深め、たらい回しにならない連携体制を構築する 成果 *顔の見える関係が構築出来たことにより、利用者にとってもスムーズな相談に繋がっている *困難ケースに対する支援者の困り事について、行政も交えた検討ができている 【南区】 取り組み内容 区部会の中で、家族まるごとの支援と多職種連携が必要な事例を根拠に、分野(地域、高齢、医療)ごとに課題の抽出及び整理を行った 取り組みの目的・ねらい *様々な立場の支援機関が関わる際の効果的な連携について協議し、支援体制を構築する 成果 *分野ごとに課題を整理したことにより、専門性の違いや多角的な視点を共有でき、課題解決に向けた具体的な協議に繋がった 【東区・城南区】 取り組み内容 相談支援事業所とスクールソーシャルワーカーを対象とした研修会を実施し、教育分野との連携強化を図った 取り組みの目的・ねらい *障がい児を取り巻く学校と福祉の連携について相互理解を深める *障がい児を支える地域の社会資源に視点を向けることにより、今後の支援に役立てる 成果 *スクールソーシャルワーカーと相談支援専門員それぞれの視点や役割について相互理解が深まり、連携が図りやすくなった *スクールソーシャルワーカーを通して、学校へのアプローチの仕方について学ぶことが出来た 【早良区】 取り組み内容 虐待や8050問題等により、家族まるごとの支援が必要なケースが続いた地域において、緊急的に地域のネットワーク強化に取り組んだ 取り組みの目的・ねらい *関係団体とのネットワークを強化することにより、地域における緊急時を含めた支援体制とセーフティーネット機能を拡充する 成果 *地域で孤立していた障がい者が支援に繋がった結果として、本人の生活の変化やひきこもり状態からの回復等を支援者も実感出来た *民生委員と一緒に訪問できるようになる等、今年度の取り組みが地域の重層的支援体制強化の一歩となった 【福岡市(福祉局生活支援課)】 取り組み内容 福祉の相談窓口を全区に設置 取り組みの目的・ねらい *福祉に関して様々な課題を抱える方に寄り添って相談を聴く、福祉の総合相談窓口を全区に設置し、関係部署や関係機関等と連携して支援を行う 成果 *博多区は令和6年度に開設 *令和7年度中に全区役所に設置 (3)障がい特性や状況に対応できる社会資源、支援者、専門性の確保が不足している。また、サービスに繋がりにくい、あるいは、サービスに繋がっても継続が難しい 【東区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて、事例を用いたグループワークを実施 <主な内容> *近隣地域で障がい児の受け入れが可能な短期入所事業所がなく、遠方の成人の事業所で受け入れを行っているケース *「高次脳機能障がい」に関する障がいの特性理解や対応方法について *職種別の支援や介入方法の検討 (参加者)高齢分野、医療分野、在宅系サービス、就労系サービス、グループホーム、相談支援事業所等 取り組みの目的・ねらい *区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークを構築し、顔の見える関係づくりと地域課題の解決に向けた取り組みを協議する 成果 *地域における社会資源不足の課題について共有し、各職種が自身の立場でできる支援のアイディアを出し合うことにより、横の繋がりを通した課題解決の一助になった *障がいの特性や状態像に基づく具体的な対応方法を専門職から学ぶことにより、今後の高次脳機能障がい者への支援提供と受け入れ促進に繋がった *事例を通して職種別に支援の手立てを検討することにより、着眼点や専門性の違い等がみえ、今後の効果的な連携に繋がるきっかけとなった 【南区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて「中途障がい者の体験談」を通し、本人主体の支援に向けた支援者の理解促進と専門性の向上を図った 取り組みの目的・ねらい *当事者主体の支援について、支援者自身が日々の実践を振り返る *当事者目線で考える当事者のためのネットワークを構築する 成果 *当事者の体験談を通して、支援者が自身の実践を振り返ることにより、障がい特性や生活状況等に対応できる支援力の向上に繋がった 【西区】 取り組み内容 グループホームのハード面及びソフト面の課題について、区内のグループホームとともに取り組みを進めていくための場を設けた <主な内容> *区部会の下部組織として課題特化型の協議の場を設立 *区内のグループホームに対し、地域連携推進会議に関するアンケートを実施 *地域連携推進会議における意見交換会を開催 取り組みの目的・ねらい *グループホームに関する課題等について、区内のグループホームとともに検討及び解消を図る *地域連携推進会議の実施に向けた準備や課題について意見交換し、各事業所の状況について把握する *事業所同士の顔の見える関係性を作り、今後の支援の協力体制を構築する 成果 *課題特化型の協議の場を通して、区内のグループホームが集まることにより、事業所間の関係性の構築や今後の協力体制作りのきっかけになった *地域連携推進会議の開催における準備状況や困り事等を共有出来た 【福岡市(福祉局障がい福祉課)】 取り組み内容 事業所における重度障がい者の受入促進 取り組みの目的・ねらい *グループホームや生活介護、短期入所などの事業所数は増加しているが、重度障がい者を受け入れる事業所が不足しており、介護者の負担軽減が課題となっているため、補助金などにより事業所の受入促進を図る 成果 *グループホームについては、令和2年度に重度障がい者等の受入れに対する運営費補助を新設し、令和4年度からは対象を拡大し強度行動障がい者の受入れを促進している *生活介護や短期入所については、令和6年度から医療的ケアが必要な方を受け入れるための設備改修や備品購入費用を補助する(令和6年12月時点実績6件、4,726,000円) 【福岡市(こども未来局こども発達支援課)】 取り組み内容 南部療育センターの整備 取り組みの目的・ねらい *新規受診児数の増加への対応や、保育所・幼稚園へ通う障がい児や保護者への支援等を充実させる 成果 *令和6年度は開所に向けた準備を実施し、令和7年4月開所予定 【福岡市(教育委員会発達教育センター)】 取り組み内容 城浜高等学園の整備 取り組みの目的・ねらい *知的障がいのある生徒の自立を促すため、職業教育に重点を置き、就労支援に特化した特別支援学校高等部を開校 成果 *令和6年度は開校に向けた準備を実施し、令和7年4月開校予定 (4)精神障がいの生活において、症状やニーズに合わせた支援が不足している。また、誤解や偏見などから、権利が守られず、生きづらさに繋がっている 【東区・博多区・中央区・南区】 取り組み内容 区内の精神保健・医療・福祉関係機関のネットワークを通し、精神障がいに関する支援力向上と連携体制の強化を図った <主な内容> *地域生活を支える公的制度やサービスについて *医療機関と地域の連携について *精神科医療について(救急、訪問支援、訪問看護) *精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムについて 取り組みの目的・ねらい *精神保健・医療・福祉の連携強化を通して、精神障がい者に対する支援の質の向上に繋げる *ネットワーク構築を通して、精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムを意識した地域づくりを実施する 成果 *精神保健・医療・福祉の関係機関が集まり、グループワークや意見交換会を通して、顔の見える関係と支援に困った際に相談できる関係づくりが出来た *医療と地域の支援機関がともにネットワークを構築していくことことで、障がい福祉サービス等を利用した精神障がい者の地域生活のイメージを持ってもらうことが出来た 【博多区】 取り組み内容 地域生活の支援を行う支援者を対象とした研修会を実施し、精神障がいの基礎知識や地域移行支援の事例をもとに接し方やチーム支援について学んだ 取り組みの目的・ねらい *精神障がいのある方が地域で安心して暮らしていけるよう、在宅等地域生活支援を行う支援者を対象として現場で活かせる知識・支援力向上を目指す 成果 *就労支援事業所やグループホーム等の精神障がい者に対する支援力向上を図ることができた (5)発達障がいに対して、幼少期から一貫した支援が確保されず、障がい特性がより顕著になり、地域でのくらしに困難さが生じる 【東区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて「障がい児支援」に関する講義及び療育センターの事例をもとにグループワークを実施 取り組みの目的・ねらい *区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークを構築し、顔の見える関係づくりと地域課題の解決に向けた取り組みを協議する 成果 *未就学からの支援体制や家族支援について、具体的な事例を用いて検討することにより、各職種が自身の立場でできる支援を考えることが出来た 【西区】 取り組み内容 区内の障がい児・者支援に携わる関係機関を対象に、発達障がいに関する基礎知識と当事者の体験談をテーマに研修会を実施 取り組みの目的・ねらい *相談に繋がりにくい大人の発達障がいについて「ともに働くには」という視点を通して、発達障がいへの理解を深めるとともに適切な対応方法を学ぶ 成果 *相談に繋がりにくい大人の発達障がいについて「ともに働くには」という視点での基礎知識に関する講義と、当事者の体験談を組み合わせる研修の手法は、発達障がいへの理解を深めることに対し、一定の効果を得ることが出来た (6)強度行動障がいの受入先を見つけることが極めて困難であり、安定した生活を築きにくい。また、幼少期から一貫した支援が確保されていない 【早良区】 取り組み内容 「強度行動障がい」をテーマに、区内の全障がい福祉事業所等を対象としたネットワークを開催 取り組みの目的・ねらい *「強度行動障がい」のある方の状況や家族が工夫してきたこと、進路や利用するサービスを決める時の気持ちなどを福祉サービス従事者等に伝え、共有する *支援の実態や受け入れる上での課題等を共有し、課題意識を持ってもらう 成果 *当事者家族の話を直接伺うことで、未就学〜学齢期〜卒後と支援が繋がっていくことを知ることが出来た *事業所内の職員間や地域の支援者間での連携の大切さを共有することができ、強度行動障がいの支援についての連携体制を構築出来た 【南区】 取り組み内容 ライフステージが変わるタイミングでの「つなぎ・連携」の課題について解決策を検討するため、学齢期の支援の要となる特別支援学校とのワーキンググループを立ち上げた 取り組みの目的・ねらい *ライフステージが変わるタイミングで行動障がいが現れたり、悪化したりすることを防ぐため、学校と福祉支援者が互いの支援について理解を深め、より密に連携し、ともに解決策を検討する 成果 *学校側へのスムーズな相談方法や学校の組織体制、仕組みを知ることが出来た *事例検討を通じて、より良い連携体制について意見交換出来た 【福岡市(福祉局障がい企画課、障がい福祉課)】 取り組み内容 障がい者地域生活・行動支援センター「か〜む」において、24時間マンツーマンでの支援を実施 強度行動障がいのある方を受け入れる事業者に対して、他の事業所等からの派遣職員による共同支援や事業所職員等を対象に、実習を中心とした研修を実施 取り組みの目的・ねらい *強度行動障がいのある方に対して、行動問題の軽減や支援者の技術向上等を図ることにより、安定した地域生活を支援し、地域生活への移行を促進する 成果 *か〜むでの集中支援、移行支援により、定員2名のうち、新たに1名を受け入れた *令和7年度より、強度行動障がい者のある方の支援に関するアセスメントや環境調整を図る「広域的支援人材の育成」を行い、支援を行う事業所に対し、専門的人材を派遣する仕組みを構築する 強度行動障がい者支援(広域的支援人材の育成・派遣) 事業所職員を専門人材に育成する 自傷、他責、大声などが悪化した障がい者を支援する事業所が専門人材に派遣依頼し、それを支援する (7)医療的ケアや重症心身障がいに対して、支援による充足が難しく、希望する生活環境を整えることが困難であり、同居する家族等の負担が大きい 【博多区】 取り組み内容 生活介護・居宅介護・グループホーム・就労支援・相談支援等の事業所を対象に、「特別支援学校におけるICT等の取り組みを学ぶ」をテーマに研修会を開催 取り組みの目的・ねらい *医療的ケアや重症心身障がい児が特別支援学校を卒業後、日中の通所先で継続した支援が受けられる体制を整える 成果 *特別支援学校と障がい福祉サービス事業所の連携が促進された *特別支援学校でのICT等の取り組みを知り、今後の支援に活かすきっかけとなった 【東区・博多区】 取り組み内容 東区・博多区合同で、重症心身障がい児者や医療的ケアが必要な方々を支えるネットワークを開催 取り組みの目的・ねらい *医療的ケア児者本人とその家族が安心して暮らしていけるように、支援者同士の横のつながりを深め、地域の包括的な支援体制を構築し、地域連携を強化する *医療的ケア児者の支援に関する情報の共有と発信 成果 *事業所交流会を開催し、事業所情報シートを作成、配布した *多職種で事例検討を行うことで、それぞれの業務や価値観などを知ることができ、連携強化に繋がった 【西区・早良区】 取り組み内容 西区・早良区合同で、地域の支援者を対象に医療的ケア児者の支援に関するネットワークを開催 取り組みの目的・ねらい *医療的ケアが必要な方々が安心して生活できるための取り組みを実施する *医療的ケアを身近に感じてもらい、支援に興味を持ってくれる人を増やす *医療的ケア児者の支援に携わっている人の思いや悩みを共有する 成果 *ネットワークを開催することで医療的ケア児者への支援に対して、興味を持つ人が増えた。また、支援経験はないが興味を持つ支援者が、西区・早良区内に多数いることが分かった *就労系の事業所等、普段の支援では関わりが少ないと予想される事業種別からも参加があり、医療的ケアについて知ってもらうことで、今後医療的ケア児者が利用を希望した時に、相談が出来る体制づくりが進んだ *支援者間の繋がりづくりや、日頃の思いや悩みを共有することが出来た *医療的ケア児者のライフステージを知ることで、今後の支援や課題などの見通しを持つことが出来た 【福岡市(こども未来局こども発達支援課)】 取り組み内容 市立児童発達支援センターに通う医療的ケア児の送迎をモデル的に実施 取り組みの目的・ねらい *医療的ケア児の家族の負担を軽減 成果 *令和6年12月時点送迎実績3名 (8)ひきこもり状態のため、医療に繋がらず、福祉サービスの導入、支援継続が難しい 【中央区】 取り組み内容 *区部会の中で、「ひきこもり」を年間のテーマとして、事例検討と地域課題の整理を行った *福祉サービス事業所、相談支援事業所、行政、学校関係、社会福祉協議会など地域の支援者を対象に、成人と児童の事例をもとに、ひきこもりの支援についてのネットワークを開催 取り組みの目的・ねらい *事例を通して、地域課題であるひきこもりの課題について理解を深めるとともに、自分達にできること考える *多職種間で意見交換を図ることで、日頃から連携できる関係を作る 成果 *研修会後、よかよかルーム主催の出張相談会への参加依頼があり、協力して行った *支援しているケースにおいて、よかよかルームとの連携が増えた *不登校の児童に関して、スクールソーシャルワーカーと情報共有を図る等、連携が増えた 【市基幹】 取り組み内容 よかよかルームと区基幹センターの連携会議を開催し、よかよかルームの新規取り組みの紹介や事例検討を行った。 取り組みの目的・ねらい *よかよかルームと区基幹センターの連携を強化し、協同で支援を行う体制づくり *事例検討を通して、お互いの役割や視点を理解する 成果 *よかよかルームの取り組みを知ることで、今後の連携のあり方について考えるきっかけとなった *事例検討を通してお互いの支援の流れや役割、視点を知ることが出来、今後の円滑な連携につながった (9)罪を犯した障がい者への支援に対応する関係機関が少ない 【東区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて、司法と福祉の連携について研修会を開催 取り組みの目的・ねらい *生活に関わる法制度を学び、支援に際して法テラスや弁護士の活用等できることを知る 成果 *弁護士業務や法制度の理解が深まり、相談・協働先の選択肢を広げる一助となった 【市基幹】 取り組み内容 障がい福祉サービス事業所、基幹相談支援センター、弁護士、行政職員等を対象とした研修会を開催 取り組みの目的・ねらい *触法障がい者の地域の受け皿を増やしていくために、触法障がい者の支援の基礎について知ってもらう 成果 *参加者に対し、研修申込時と受講後の2回アンケートを実施した結果、研修の前後で触法障がい者(の支援)に対するイメージについて、前向きな変化が見られた。 *触法障がい者(の支援)に対するイメージや受け入れに対し、前向きな反応が得られた一方で、支援の際には不安軽減のためにバックアップやサポート体制を求める声もあり、活用できる機関やツール等の情報発信の必要性が見えた。 (10)日常的な金銭管理を必要としている障がい者に対して、その学習の機会や支援機関・制度が限られている 【東区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて、親なき後の支援について研修会を開催 取り組みの目的・ねらい *住み慣れた地域で親なき後も安心して生活を送るための支援や仕組みを知る 成果 *成年後見制度に関する学びの場の提供とともに、多角的な意見やアイデアが得られ、支援者間の繋がりや様々な視点、専門性が必要となることを学ぶことが出来た 【城南区】 取り組み内容 障がいのある方とその家族、相談支援事業所、サービス提供事業所を対象に、「STOP!消費者トラブル〜みんなで一緒に学ぼう〜」というテーマで研修会を開催 取り組みの目的・ねらい *障がい等により判断力が不十分となった方の消費者被害の防止を図る *支援者が消費者被害に気づく力や障がい者への声かけ等の支援に役立つヒントを得る *消費生活センター等の関係機関の連携、見守り活動に必要な知識を学ぶ 成果 *開催を土曜日に設定したことで、当事者や保護者等にも参加してもらうことが出来た。複雑化する消費者トラブルについてロールプレイなども含め、分かりやすく学ぶことが出来た *区部会委員が所属する福祉施設との共催で開催し、今後の取組を広げるきっかけに繋がった (11)異性関係や性に関する知識への正しい理解が難しいことで、想定外の妊娠に至る。また、出産後も養育困難な状況が生じる 【東区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて、特殊詐欺(ロマンス詐欺等)やSNSトラブル(SNSに関連した異性トラブル等)の現状と課題をテーマに研修会を開催 取り組みの目的・ねらい *トラブルの手口や現状を学び、障がい児者がその被害に遭わない様な方策を検討する 成果 *参加者が直面している支援対象者のSNSトラブル等を共有し、解決に向けての取組みを協議することが出来た 【博多区・早良区】 取り組み内容 区部会の中で、事例をもとに課題整理を行った 【博多区】異性関係や性に関する知識への正しい理解が難しいことで、想定外の妊娠にいたるケースの課題 【早良区】知的障がいのある方の育児に関する課題 取り組みの目的・ねらい *事例をもとに課題を整理し、解決に向けて必要な手立てを検討する 成果 【博多区】 *課題を整理した結果、「性教育」、「性に関することで困った時にSOSが出せる場所」の必要性を確認した。次年度以降にネットワーク等の取り組みに反映していく予定。 【早良区】 *課題を整理した結果、本人の障がいや特性に合わせた性教育の必要性を確認した。次年度は、支援者を対象に「知的障がいのある人に向けての性教育について」をテーマにネットワークを開催予定。 (12)防災、災害後の対応への準備ができていない 【東区・城南区】 取り組み内容 個別避難計画・サービス等利用計画を活用した災害への備えや災害による緊急時の対応をテーマに、相談支援事業所を対象とした研修会を開催 取り組みの目的・ねらい 【東区】 *自然災害に備えて、利用者や家族、支援機関との日頃からの連携を意識する *大雨や大雪等の自然災害に備えて、本人や家族、支援機関とともに事前の話し合いを行うためのきっかけ作りとする 【城南区】 *災害の基礎知識を習得する *個別避難計画について理解し、障がい児・者への災害時支援について考える *相談支援専門員として、今できる「災害への備え」を考え、実践に繋げていく 成果 *防災・安全安心係の職員より直接話を聴くことができ、福岡市の災害への取組について知識が深まった *個別避難計画について共有、意見交換し、自身が取り組めそうなことや課題だと感じることを確認でき、相談支援専門員が日頃の業務の中での取り組みに活かすきっかけになった 【東区】 取り組み内容 区内の障がい児・者の支援に携わる関係機関のネットワークにて、「業務継続計画(BCP)」をテーマとした研修会を開催 取り組みの目的・ねらい *防災士による災害やBCP運用に関する講義を受け、各事業所にて災害や感染症対策に備えて準備するべきものや、業務中に災害に遭った場合にどう行動していくのか等を考える 成果 *「改めてBCPを見直すきっかけになった」、「備蓄にも今後取り組んでいきたい」等の意見が挙がり、参加者の災害への意識が高まった 【西区】 取り組み内容 *防災への意識を高めるための基礎研修を昨年に引き続き、オンデマンドで配信 *今津特別支援学校で行われた避難訓練を見学 *防災研修会の実施 取り組みの目的・ねらい *防災について考えるきっかけ作り、防災意識を高める *今津特別支援学校での避難訓練の取り組みを見学することで、どのような備えが必要かのヒントをもらい、各事業所でできることを考える *地域の事業所から防災の備えは考えていても、実感が湧かないとの意見が聞かれていたため、被災した事業所の体験談を聞くことで、我がごとの意識を持ってもらう 成果 *定期的に基礎研修を配信することで防災意識を高めることが出来た *非常時を想定した避難訓練を見学したことで、漠然とした「備え」ではなく、具体的にどのような準備が必要かを考えることに繋がった *災害への備えに対する危機感と課題を再確認し、非常時に対する心構えや現実的な備蓄の内容の実態、他の避難所の情報を知ることが出来た *被災した事業所の経験談を聞くことで、参加した事業所が我がごととして考えるきっかけとなり、平常時から備えることの大切さを確認出来た 【福岡市(保健医療局精神保健・難病対策課)】 取り組み内容 在宅人工呼吸器使用者の非常用電源確保の推進 取り組みの目的・ねらい *在宅で24時間人工呼吸器を使用する身体障がい児・者及び難病患者は、災害時に電源を喪失すれば生命に危険が及ぶことから、非常用電源の確保を推進する 成果 *令和6年12月時点助成実績14件 ・その他の取り組み(権利擁護) 取り組み内容 市・区基幹センターと県弁護士会による連携(名称:Fネット) <主な内容> *弁護士による定期的な巡回相談の実施(ケース会議) *電話やメーリングリストを活用した法律相談の実施 *講義や事例を用いた合同勉強会 取り組みの目的・ねらい *市・区基幹センターと県弁護士会が連携し、障がい者の特性やニーズ等に対応した支援体制を構築することにより、障がい者の権利擁護に資する 成果 *弁護士との顔の見える関係性が構築出来たことにより、協働での支援が有効に働き、法的助言を通した生活課題の解決に繋がっている *法的視点からケースを捉えることにより、障がい者の権利侵害にいち早く気付き、結果として権利擁護が促進されている 取り組み内容 福岡市成年後見推進センターを中心に関係団体との連携 <主な内容> *福岡市権利擁護支援ネットワーク協議会において、権利擁護に関する取り組み状況や課題の報告 *各団体との協働による権利擁護に関する研修会への参加 取り組みの目的・ねらい *関係団体と顔の見える関係性を構築し、連携体制を強化することにより、障がい者の権利擁護に資する *権利擁護の視点から意思決定支援や多職種連携の意義を支援者間で共有し、実践に活かす 成果 *権利擁護の視点から多職種連携の重要性を考えることにより、複雑化する課題に対し、分野を超えた支援体制の整備に繋がった