法務省委託事業「ココロンセンターだより」94号 発行:令和5年10月(秋号) 発行元:福岡市人権啓発センター 所在地:〒810-0073福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号健康づくりサポートセンター(あいれふ)8階 メールアドレス:jinkenkeihatsu.CAB@city.fukuoka.lg.jp 電話番号:092-717-1237(代表)、092-717-1247(人権啓発相談室) FAX番号:092-724-5162 CONTENTS「主な内容」 1ページ 福岡市人権尊重週間 2ページ こころのオルゴール 3ページ 西区 西陵校区人権尊重推進協議会 4ページ おすすめ作品の紹介、人権啓発推進指導員のコーナー 1ページ 福岡市人権尊重週間 令和5年度 福岡市人権尊重週間「第52回人権を尊重する市民の集い」 時間 14時~15時40分  申込 東区は要申込(先着)、その他の区は申込不要(当日先着)。 詳細は、ホームページをご覧ください。 1 早良区 開催日:12月4日(月曜日) 講師:眞野 豊(鳴門教育大学大学院 学校教育研究科 准教授) 演題:セクシュアリティと人権 会場:早良市民センター 問い合わせ先:早良区生涯学習推進課 電話番号:092-833-4401 FAX番号:092-851-2680 録画配信有 2 西区  開催日:12月4日(月曜日) 講師:サヘル・ローズ(俳優) 演題:出会いこそ、生きる力 会場:西市民センター 問い合わせ先:西区生涯学習推進課 電話番号:092-895-7026 FAX番号:092-882-2137 3 城南区 開催日:12月5日(火曜日) 講師:信友 直子(映画監督、ノンフィクション作家) 演題:認知症の母が命懸けで教えてくれたこと 会場:城南市民センター 問い合わせ先:城南区生涯学習推進課 電話番号:092-833-4043 FAX番号:092-822-2142 録画配信有 4 博多区 開催日:12月6日(水曜日) 講師:石井 眞澄、石井 千晶 演題:部落問題と向き合う私たち~結婚差別を乗り越えて~ 会場:博多市民センター 問い合わせ先:博多区生涯学習推進課 電話番号:092-419-1025 FAX番号:092-419-1029 録画配信有 5 東区 要申込 開催日:12月7日(木曜日) 講師:江川 紹子(ジャーナリスト) 演題: 混迷の時代を生きる“命の重さ” 会場:東市民センター(なみきスクエア) 問い合わせ先:東区生涯学習推進課 電話番号:092-645-1144 FAX番号:092-645-1042 6 南区 開催日:12月8日(金曜日) 講師:かずえちゃん(ユーチューバー) 演題:ゲイの僕が伝えたいLGBTQのこと~いないのではなく、言えない社会~ 会場:南市民センター 問い合わせ先:南区生涯学習推進課 電話番号:092-559-5172 FAX番号:092-562-3824 録画配信有 7 中央区 開催日:12月9日(土曜日) 講師:大空 幸星(NPO法人あなたのいばしょ 理事長) 演題:望まない孤独をなくしたい~自己責任社会にある「あなたのいばしょ」~ 会場:中央市民センター 問い合わせ先:中央区生涯学習推進課 電話番号:092-718-1068 FAX番号:092-714-2141 ※手話通訳・要約筆記を実施します。 ※会場へは、公共交通機関をこ利用ください。 ※録画配信視聴希望の方は、ホームページ内の専用フオームより、12月11日までにお申し込みください。南区の録画配信のみ甲込不要でこ視聴いただけます。 1ページは以上です。 2ページ こころのオルゴール 令和5年度福岡市人権啓発ラジオ番組「こころのオルゴール」 こころのオルゴールとは? 福岡市がお贈りする「こころのオルゴール」は、皆さんに人権について考えていただく、5分間のラジオ番組です。 平成6年度から放送を始め、今年で30年目になります。 身近な人権問題をテーマにお伝えします。また、人権作文も紹介します。 オルゴールのやさしい音色にのせて、皆さんの心に届くあたたかな時間となりますように。 私たちがお届けします(ナレーター) 福田愛依、土居祥平、立川生志 放送期間:2023年12月1日(金曜日)から2024年2月21日(水曜日)まで 放送局:CROSS FM 12月の放送スケジュール 放送時間:16時53分から16時58分まで 12月1日(金曜日) タイトル:女性弁護士でつくる法律事務所 分野:女性 ナレーター:福田愛依 12月4日(月曜日) タイトル:子どもの意見を尊重する、子どもアドボカシー 分野:子ども ナレーター:福田愛依 12月5日(火曜日) タイトル:夫婦で部落差別を伝える 分野:同和問題 ナレーター:立川生志 12月6日(水曜日) タイトル:カスハラから働く人を守る 分野:働く人の人権 ナレーター:土居祥平 12月7日(木曜日) タイトル:「ユマニチュード」で支え合う 分野:高齢者 ナレーター:立川生志 12月8日(金曜日) タイトル:視線入力アプリで広がる可能性 分野:障がい者 ナレーター:土居祥平 12月11日(月曜日) タイトル:「私にできること」 分野:作文(中学生) ナレーター:福田愛依 12月12日(火曜日) タイトル:福岡から拉致被害家族を支える 分野:北朝鮮による拉致問題 ナレーター:立川生志 12月13日(水曜日) タイトル:国を越えてつながる「よるごはんミーティング」 分野:外国人 ナレーター:土居祥平 12月14日(木曜日) タイトル:ハンセン病問題を語り継ぐ 分野:ハンセン病 ナレーター:立川生志 12月15日(金曜日) タイトル:注文に時間がかかるカフェ 分野:障がい者 ナレーター:福田愛依 12月18日(月曜日) タイトル:消せないデジタルタトゥー 分野:インターネット ナレーター:土居祥平 12月19日(火曜日) タイトル:誰も排除しない避難所づくり 分野:災害に伴う人権 ナレーター:立川生志 12月20日(水曜日) タイトル:「お年寄りが暮らしやすい社会にするために」 分野:作文(小学生) ナレーター:土居祥平 12月21日(木曜日) タイトル:第三の性を生きる 分野:性的マイノリティ ナレーター:福田愛依 2月の放送スケジュール 放送時間:7時52分から7時57分まで 2月1日(木曜日) タイトル:女性弁護士でつくる法律事務所 分野:女性 ナレーター:福田愛依 2月2日(金曜日) タイトル:子どもの意見を尊重する、子どもアドボカシー 分野:子ども ナレーター:福田愛依 2月5日(月曜日) タイトル:夫婦で部落差別を伝える 分野:同和問題 ナレーター:立川生志 2月6日(火曜日) タイトル:カスハラから働く人を守る 分野:働く人の人権 ナレーター:土居祥平 2月7日(水曜日) タイトル:「ユマニチュード」で支え合う 分野:高齢者 ナレーター:立川生志 2月8日(木曜日) タイトル:視線入力アプリで広がる可能性 分野:障がい者 ナレーター:土居祥平 2月9日(金曜日) タイトル:「私にできること」 分野:作文(中学生) ナレーター:福田愛依 2月12日(月曜日・祝日) タイトル:福岡から拉致被害家族を支える 分野:北朝鮮による拉致問題 ナレーター:立川生志 2月13日(火曜日) タイトル:国を越えてつながる「よるごはんミーティング」 分野:外国人 ナレーター:土居祥平 2月14日(水曜日) タイトル:ハンセン病問題を語り継ぐ 分野:ハンセン病 ナレーター:立川生志 2月15日(木曜日) タイトル:注文に時間がかかるカフェ 分野:障がい者 ナレーター:福田愛依 2月16日(金曜日) タイトル:消せないデジタルタトゥー 分野:インターネット ナレーター:土居祥平 2月19日(月曜日) タイトル:誰も排除しない避難所づくり 分野:災害に伴う人権 ナレーター:立川生志 2月20日(火曜日) タイトル:「お年寄りが暮らしやすい社会にするために」 分野:作文(小学生) ナレーター:土居祥平 2月21日(水曜日) タイトル:第三の性を生きる 分野:性的マイノリティ ナレーター:福田愛依 放送後は福岡市人権啓発センターホームページでも聞くことが出来ます 福岡市人権啓発センターで検索 2ページは以上です。 3ページ 西区 西陵校区人権尊重推進協議会 人権は、校区みんなで大切にしていくもの 西陵校区 人権尊重推進協議会 ■西陵校区の歩み 昭和51年(1976年)に「生の松原団地」が、翌年には「生の松原第2団地」が完成し、子育て世代の住民が数多く転入してきました。 西陵小学校・西陵中学校が相次いで開校。西陵校区自治連合会(当時)ができたのが平成4年(1992年)、翌年に校区人権尊重推進協議会が発足しています。 今は、少子高齢化が進み、高齢化率は西区内で4番目に高くなっていますが、校区として世代間の交流に積極的に取り組んでいます。 ■生涯学習は、人権を根底に 「人権は、人尊協が担うもの」という考えではなく、校区全体で大切にしていくものだと思っています。 ですから、生涯学習の場である公民館の事業と人尊協とのコラボを増やし、校区の人たちに人権を身近に感じてもらえるような取り組みを始めています。 その1つが、「シネマせいりょう」です。 戦争と平和、女性や高齢者などをテーマにしたDVDを集め、月に1回程度、上映会を行っています。 他にも、コンサートと人権講話をセットにした「サークル人権講座」、人権8課題のうち「外国人の人権問題」など1つの人権問題を深堀りして講師に話してもらう「シニア塾人権教室」等を実施。 先日は、映画を観た高齢者の方々から「今日の映画、よかったよ」「誘ってくれてありがとう」と声をかけてもらいました。 笑顔で帰路につく姿を見送りながら、もっとたくさんの人を巻き込んで、こんな笑顔を増やしていけたらいいなと感じました。 (「シネマせいりょう」用DVDの写真) ■「子どもの人権」をまっ先に考えたい 最近は、子どもを取り巻く環境の変化や貧困、いじめや虐待などにより、子どもが当たり前にもつ権利が侵害されている現状があると聞きます。 未来を担う子どもたちのため、小中学校とも連携しながら、私たちが校区としてできることを考えています。 「寺子屋せいりょう(放課後学習支援)」は、毎週火曜日の放課後、小学生たちが公民館にやってきて宿題をする取り組みです。 保護者などのボランティアが見守っています。 令和4年度は、35回実施し、のべ500人が利用してくれました。 クリスマス会などの行事も楽しんでいます。 (「寺子屋せいりょう」クリスマス会の写真) また、校区社会福祉協議会や西陵高校などから、参考書や問題集等たくさんの寄贈があり、寺子屋の他、西陵中学校でも活用してもらっています。 今は、中学生対象の寺子屋実現へ向けて、学生サポーター募集などの準備を進めているところです。 また、ミニ図書館には、子どもも大人も楽しめる書籍をそろえ、多くの住民に喜ばれています。 本をきっかけに公民館にやってくるようになった親子も増えてきました。 子育ての悩みをひとりで抱えている親御さんも多いと思うので、気軽に話ができる環境づくりを心がけでいます。 今後も、人尊協と学校教育の連携、地域住民の相互協力を基盤に、明るく住みよい、人権尊重のまちづくりに努めたいと思います。 西陵校区人尊協 大野城児事務局長(公民館長)、西野美子会計(主事)の取材で構成しました 3ページは以上です。 4ページ おすすめ作品の紹介、人権啓発推進指導員のコーナー 4ページ上部(おすすめ作品の紹介) ココロンセンターライブラリー紹介 人権問題に関する書籍、まんが、絵本、DVDを入荷しました。 貸出を行っています。 ぜひ、ご利用ください。 書籍「アイヌの真実」 アイヌの人々のことをどれだけ知っていますか? 「ゴールデンカムイ」というアニメでも、より知られるようになりました。 神や自然と共生するアイヌの歴史と文化について、貴重な歴史図版やたくさんのカラーイラストで詳しく解説されています。 歴史を踏まえつつ、「アイヌ民族」と「和人」の関係史を中心に書かれており、現代の国内事情の中に位置づけてアイヌ民族を捉えることができます。 世界の先住民に対する動きにも言及しており、多民族共生への課題を再認識できる一冊です。 書籍「アイヌの真実」の画像 監修:北原モコットゥナシ 谷本晃久 発行社:株式会社 ベストセラーズ  書籍「だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?」 ぼくとまきちゃんが、いつも行くだがし屋の店のおっちゃんは筋肉ムキムキで、大きな声で「ガハハ」と笑う。 ぼくは、そんなある日、おっちゃんが「はるこ」とよばれるところを目撃する。 まきちゃんと相談して、店に真相を確かめに行くと…。 「男らしさ、女らしさとは何か?」を考えさせられる絵本です。 作:多屋 光孫 発行社:株式会社 汐文社    4ページ下部(人権啓発推進指導員のコーナー) 動物園の記事、そして昭和と令和 開園70年を迎えた福岡市動物園。 飼育動物の種類が約40年前の半分に減ったという新聞記事を興味深く読んだ。 動物のストレスを最小限にする「動物福祉」を重視して、1頭当たりの飼育面積を広げたためだという。 ジャングルのような非日常の賑わいを演出していた昔の動物園。 さぞかし、動物たちはストレスをため込んでいたに違いない。 「動物の福祉と尊厳に配慮」するという今の新しい取り組みは、モーレツ社員たちが息つく暇もなく時代をひた走っていた高度経済成長期には発想すらなかったかもしれない。 思い出す過去のテレビコマーシャルと言えば、1960年代後半の「大きいことはいいことだ」のチョコレートCMや、バブル全盛の1980年代後半、「24時間戦えますか」のフレーズが流行語になった栄養ドリンクCMなどだ。 サラリーマンは“企業戦士”と呼ばれ日本経済をけん引したが、バブル崩壊とともに、世の中のさまざまな歪みやほころびが一気に噴出。 その後、「失われた20年」を経て、「一億総中流」とされた時代の生活実感は遠い過去のものとなった。 今や、働き方改革に始まりワーク・ライフ・バランスに取り組む時代。 令和5年版男女共同参画白書は、「男性は仕事、女性は家庭」という旧来の「昭和モデル」から、新しい生活様式や働き方の「令和モデル」への転換を提唱する。 昭和歌謡とかでノスタルジーに浸るのは良しとして、時代は確実に変わりつつある。 昭和は遠くなりにけり、である。(薮) デジタル化の恩恵をすべての人に 60歳を過ぎて朝早く目覚めるようになった。 一度起きるともう眠れない。 それならば、60の手習いで何か勉強してみようと、一念発起し韓国語の独学を始めた。 まずは、各種テキストを買い込み、毎朝、記憶力の低下を嘆いたり、語学を通して韓国の文化に触れて楽しんだりしている。 図らずもここで私は、デジタル化の恩恵を享受することになった。 とにかく、スマホがあればどこででも勉強できてしまうのだ。 無料でダウンロードできる翻訳アプリも便利だし、書籍にはQRコードがついており、テキストの韓国語を読み上げる音源がネットで提供される。 通勤の地下鉄の中でも、ネットにつなぎ、イヤホンを使ってリスニングができ、動画サイトで韓国語講座も視聴できるのだ。 デジタルが生涯学習を支える環境に恵まれていることの幸せを感じる。 一方、令和4年度福岡市市民意識調査では高齢者の人権問題として「インターネットを十分に活用できないことなどにより、生活に必要な情報が高齢者に十分伝わりにくいこと」いわゆるデジタル格差が1位となった。 先日もコロナ禍でタクシーの稼働数が減り、毎日電話でタクシーを呼んでいる高齢者が困っているニュースが流れた。 配車アプリが普及した結果だとも聞く。 タクシーでなければ外出できない高齢者もいるのに―。 デジタル化の恩恵は偉大である。その恩恵が高齢者や障がい者にも届く優しい社会でなければならない。(淀川) 4ページ下部は以上です。 これで「ココロンセンターだより」94号は終わりです。