(参考資料5) 社会の仕組みや様々な観点から考え、協議の必要性を感じる事例 福岡市に差別禁止条例を作る会アンケートより 1.福祉、医療の領域 No.42 1歳の頃から保育園を探しました。電話でダウン症がある事を伝えると「園では障害児を受け入れたことがない」や「ダウン症にくわしい保育者がいませんので、他園で受け入れ可能な園も沢山あります。他をあたってください」と子どもに会わないうちから4〜5件断られた。障害&ダウン症→マイナスイメージという固定概念をもった人が多いことにショックを受けた。 No.145 胃の検査を受ける為病院に行った。胃のレントゲンは耳の聞こえない人はコミュニケーションが出来ないので他の病院に行ってくれと言われた。 No.123 病院:医療関係者はほぼマスクをつけているため、いつ呼ばれるかもわからないため、気を緩めることができない。 3.商品・サービス・不動産の領域 No.236 クレジット機能付きのカードだと確認のための電話をするなど家にかかってくる。電話に出られないというとNGとなる時もある。 No.285 家電店でポイントカードの発行を求めたら自筆できないことを理由に断られました。 No.262 昼食を食べようと店に入ろうとしたらランチ時で車いすは場所を取るからと断られた。 No.315 近所のラーメン屋に入ろうと思っても段差があり、入ってもカウンターが高いなどして食べられない。 No.289 盲導犬使用者であるが、受け入れ拒否は絶えず、お店等で断られることが少なからずあった。 No.189 ある店へ食事へいったら「当店はお客様へくつろぎを提供しております。奇声をあげる方の御来店はお断りしております」と書いてあった。家の子は突発的にそうなる事があるので断って帰った。 No.195 市内のコンサートホールでコンサートがあり、障がい者席に行ったが、一番後ろで観客全員が立ち上がり終始ほとんどステージが見えなかった。 No.198 店員とのやりとりが出来ず、欲しい商品が入手できずあきらめることが多々あった。 No.229 健康の為、スポーツクラブに申し込みにジムに行った。聴覚障がい者は耳が聞こえないのであぶないと拒否された。他のジムにも行ったが同様なこと言われ、あきらめざるを得なかった。くやしいです!! No.284 大きな入浴施設に弱視の友人と入館しようとしたら、障がいを理由に断られました。 No.244 ダウン症の仲良し友達5人で、○○〇園に遊びに行きました。列に並んで遊具に乗る順番が来たところで、係のおじさんから「手帳を持っている人は乗せられません」と言われました。きっと手帳を持っている人でも、一見して障害があると周りが判断できない人だったら、乗せてもらえたと思います。 No.207 精神障がいであることを理由に家を紹介できないとはっきりは言わないが、不動産屋によっては、不快感を表したり、渋ったりする。 4.建物・交通・移動の領域 No.301 バス停でバスを待っていて行先案内の音声が小さくて聞きとれず、バスを乗り過ごしたことが時々ある。 No.366 バスに乗る時、内部障がいなので座っているとにらまれた。 No.326 手動車いすでタクシーを利用しようとしたら乗車拒否された。 No.300 公園に入る時に自転車などが入らないようにバリアしてあるので、車椅子が入りづらい。 5.労働の領域 No.436 スーパーにつとめていた時に、調子が悪くなり、休むために医師に診断書を書いてもらった。その診断書には「自律神経失調症」と書いてあったが、それをパート先に提出したら、「うちではこういう病気の人は、もう働いてもらわなくていい」と言われて解雇された。 No.443 昔、働いていた工場がきつくて工場内で発作を起こして明日から来ないで下さいと派遣事務所の人から聞いてクビになりました。 No.453 障がいが重度になって、会社の責任者から「事務能力が低いので、自分から給与の減額を申し出るように」と迫られ、やむなく申し出て大幅に減額となった。 No.456 仕事の飲み会:雑談に入れない、また理解してもらえないため欠席することが多い。 No.497 職場で聴覚障害者がいるのに会議や急な連絡で手話や文字による情報保障が行われず、嫌な思いをした。 6.教育の領域 No.542 中学校の時、特別支援学級に在籍していた。参加したい活動があったが、我が子が参加すると、足をひっぱることになるということで支援学級の先生がついていないと参加できない、など条件がついた。支援学級の先生が時間がなく、つけないが本人の希望が強かったので親がつくことでどうにか参加できた。 No.570 2歳頃未就園に通っていた幼稚園で遠まわしに「お子様は落ち着きがなく全くダメ」と否定された。 No.648 若い難聴者などで補聴器や人工内耳をカバーする為長髪にする場合があるが、校内規則などで一律に規制される等して本人のセルフイメージが守られない場合がある。 No.1067 アスペルガーは知的に遅れもないので、通常学級で生活していますが一見わかりにくい障害なので「本人の努力不足」「おやの躾のせい」と捉えられる。 No.546 大学で発達障がいについての授業が医学部で殆どなされていない。文系では力をいれて実施している。専門医が少ないため大変困っている。 No.743 大学時代、レジメが出来ない、教室に入れないことを理解してもらえなく、単位が取れなかった。 7.情報・コミュニケーションの領域 No.314 何でもヘルパーさんに聴き、地下鉄の駅員から「あなたはわかりませんでしょう」と言われた。 No.335 市営地下鉄:緊急時の情報が得られない。降りたら、動いてしまうのではないかと待機していた。30分たっても動かなかったため、ダッシュでホームにいる駅員を探し、身振りで聞こえないことを伝えた。 No.785 近所で一人暮らしの耳の不自由な女性から聞いたこと。家の2軒先で火事があり消防車なども出車していたのに(夜間)朝まで気づかなかった。翌朝火事跡を見て背筋がふるえたとのこと。 No.783 電動式こう頭器を使って話す事ができますが、会話として理解してもらえているか心配です。 9.コミュニティー・社会の領域 No.862 子どもが特別支援学校に入学した時、当然町内会から子ども会へのお誘いがあるものとばかり思っていましたが、小学校卒業するまで何のお知らせもありませんでした。重度の知的障がいがあるのでムリかなぁ?とは思っていましたが、お誘いすらなかったことに避けられたような悲しい思いがしました。 No.794 団地内で毎週日曜日に掃除の日を決まっているが、雨の日など中止になる事がある。しかし、情報が届かず自分だけいつものように掃除の場所へ行ってしまった事があります。 No.1051 地域の会合の内容がちらしでしかもらえないので分からない。 No.840 公園デビューしたら周りで遊んでいた親子がサーっといなくなった。 No.861 近所のゴミ置き場の戸にスプレーで、ガイジ、ベンツ、どっか行ってしまえ、死ねと書かれ最初は意味がわからなかったが、地域の小学校に連絡後消してもらった。 No.653 自分の外見を見て、近所の園児が「おばけ!こわい!」といって泣き出した。 No.909 父親の身内に「うちの家系にはそんな子はおらんけん、そっちの家系やろ!!」と言われた。 8.政治・司法・資格・行政の領域 No.807 人との接触事故で白杖が折れ、警察に相談したが、威圧的な態度で我慢しなさいと言われ、被害をうやむやにされた。