(趣旨)

第1条　この条例は、福岡市高速鉄道(以下「高速鉄道」という。)の乗車料金等に関し、必要な事項を定めるものとする。

(料金の収受)

第2条　高速鉄道に乗車する者(以下「乗客」という。)で6歳以上のものからは、大人(12歳以上の者をいう。以下同じ。)及び小児(6歳以上12歳未満の者をいう。以下同じ。)の区分に応じ、乗車料金(以下「料金」という。)を収受する。

(対距離区間制)

第3条　料金は、対距離区間制により定めるものとし、区間は、次の表の左欄に掲げる乗客の乗車駅及び降車駅間の営業キロ程の区分に応じ、同表の右欄に掲げるとおりとする。

(料金の種類及び額)

第4条　料金の種類は、普通料金、定期料金、回数料金、1日乗車料金、カード料金及び媒体料金とする。

(団体料金)

第5条　前条の規定にかかわらず、管理者が業務上支障がないと認める場合は、団体料金による高速鉄道への乗車を認めるものとする。

(連絡運輸の取扱い)

第5条の2　管理者は、業務上の必要があると認める場合は、高速鉄道と他の交通機関との間において、連絡乗車券による連絡運輸の取扱いをすることができる。

(料金の割引)

第6条　管理者は、業務上の必要その他特別の理由があると認める者については、普通料金、定期料金、回数料金、1日乗車料金又はカード料金について当該料金の5割を超えない範囲内において料金の割引を行うことができる。

(料金の無料)

第7条　管理者は、業務上の必要その他特別の理由があると認める者については、料金を無料とすることができる。

(割増料金)

第8条　管理者は、次の各号のいずれかに該当する乗客については、当該乗客の乗車区間に係る普通料金及びその額の2倍を超えない範囲内において管理者が定める額の割増料金をあわせて収受することができる。

(端数計算)

第9条　料金(カード料金を除く。)を算定するうえで、10円未満の端数を生じた場合は、管理者が定めるところにより端数計算を行うものとする。

(乗車券の種類)

第10条　乗車券の種類は、普通乗車券、定期乗車券、回数乗車券、1日乗車券及び団体乗車券とする。

(普通乗車券)

第11条　普通乗車券は、普通料金を支払つた者に発行する。

(定期乗車券)

第12条　定期乗車券は、次の各号に掲げる種類に応じ、当該各号に定める者に発行する。

(回数乗車券)

第12条の2　回数乗車券は、回数料金を支払つた者に発行する。

(1日乗車券)

第12条の3　1日乗車券は、1日乗車料金を支払つた者に発行する。

(団体乗車券)

第13条　団体乗車券は、第5条の規定により、団体料金による高速鉄道への乗車を認められた者に発行する。

(ICカード等による乗車)

第13条の2　管理者又は管理者が認める他の交通事業者が発行するICカード又は管理者が認める媒体に搭載されている非接触決済の機能を利用して高速鉄道に乗車する者が高速鉄道に乗車している間においては、当該ICカード又は当該媒体を乗車券とみなす。

(手数料)

第14条　管理者は、次の各号に掲げる場合は、当該各号に定める額の範囲内において管理者が定める額の手数料を収受することができる。

(乗車券の無効及び回収)

第15条　乗客が乗車券を不正に使用した場合は、当該乗車券は、無効とする。

(定期乗車券等の発行停止)

第16条　管理者は、虚偽の申請により定期乗車券等の発行を受けた者及び定期乗車券等を不正に使用し、若しくは使用させた者については、管理者が必要と認める期間、当該定期乗車券等の発行を停止することができる。

(緊急時の特例)

第17条　管理者は、異常な自然現象による災害の発生等により緊急の必要がある場合には、前各条の規定にかかわらず、料金等に関し必要な措置をとることができる。

(委任)

第18条　この条例の施行について必要な事項は、管理者が定める。