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更新日: 2009年7月3日

【天神~大名のS字カーブ】


城下町の面影を残すS字カーブ

西鉄グランドホテル前のS字カーブ

西鉄グランドホテル前のS字カーブ
 福岡藩初代藩主の黒田長政は、防衛上の理由から至るところで道路をL字型にしましたが、天神町から大名町に入る場所(現在の西鉄グランドホテル前)もその一つです。


 当時、ここを南北に通る町筋を萬町(よろずまち)といったので、「萬町の曲がり角」と呼ばれていました。


 現在もこの場所はS字カーブになっていて、当時の面影を残しています。


 明治28年、このS字カーブの大名町側に、高さ38尺(11.5メートル)の赤レンガ造りの天主堂が建設されました。この土地は福岡藩士の斎藤家の屋敷跡で、明治初年にキリスト教会が斎藤家から買い取っていました。
 その後、明治43年の市内電車(路面電車)開通の際、「このカーブは運転上差し支えがあり、電車を直進させたいので天主堂の立ち退きを」と電車会社が教会側に交渉しましたが、話がつきません。


 そこで教会側が、当時の大政治家でクリスチャンだった原敬(洗礼名=ダビデ・ハラ、後の総理大臣)に相談。鶴の一声によって電車会社側が折れ、S字カーブはそのまま残されました。


 赤レンガの天主堂はその後。昭和59年に解体され、同61年に久留米市の聖マリア病院に移築されました。天主堂跡には現在、大名町カトリック教会が建っています。


大名町カトリック教会

大名町カトリック教会
 
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