鷹取家は、代々外科の福岡藩医です。鷹取養巴は世襲名ですので時代は不明ですが、養巴の妻がある夜便所に入ったところ、冷たい手でお尻をなでられました。さすがに豪胆な養巴の妻、翌日の夜は短刀を持って便所に入りました。
この夜もお尻をなでるものがいます。短刀で手を切り取りました。養巴が調べると指には水かきがあり、カッパの手でした。
それから3日目の夜、手のないカッパが現れて「手を返して下さい」と頼みます。養巴は雨戸を閉めて帰れと言いましたが、カッパは「もう二度と悪さはしません」と哀願するので、「切れた手をどうするのか?」と聞いたところ、「切れた手をつなぎます」と言います。
「そんなことができる訳なかろうが、手は返してやるからその秘法を教えろ」と言うと、養巴はカッパからその秘法を伝授されたということです。その手接ぎ秘法の真偽は別として、カッパ秘伝の傷薬は、効き目抜群だったそうです。
先生の屋敷があった養巴町は現在の大名一丁目、二丁目界隈です。 |
|