
毘沙門天を祭る勝立寺 | 1年で最も昼の長さが短い冬至の日、カボチャやこんにゃくを食べて、ゆず湯に入る風習が各地にあります。福岡でも「中風にならないように」といってカボチャを食べます。カロチンやビタミンCを補給して病気を防ぐという古人の知恵だったのでしょう。
天神四丁目の勝立寺(しょうりゅうじ)では、毎年冬至の日に「かぼちゃ大祭」が行われます。午前10時と午後1時から開運厄除けの祈願祭を執り行った後、参詣者にカボチャ汁やカボチャの煮付け、ぎんなんご飯が振る舞われます。
かぼちゃ大祭は、江戸時代中ごろ、元禄の時代から約300年も続く伝統行事です。 |
勝立寺の言い伝えによると、笹正兵衛という博多商人が商用で難波に向かっていた途中、海難事故に遭ったときにカボチャを持った毘沙門天が海中から現れて、そのカボチャで飢えをしのぐことができた。博多に戻った正兵衛は、お礼に勝立寺に毘沙門堂を建て、参詣者にカボチャを振る舞ったのが祭りの由来だそうです。
35世住職の坂本勝成さんは「カボチャの料理は400食以上用意しているので、遠慮なく来てください。毘沙門天は財福の神で、皆さんに幸運をもたらしますよ」と話します。
勝立寺は慶長10年(1605年)に日忠上人が開山し、現在35世住職です。日忠が宗教問答で勝ったことから、福岡藩初代藩主・黒田長政がその恩賞として「勝って立つ寺」=「勝立寺」の建立を命じました。
勝立寺が建立された場所(旧町名・橋口町)は、福岡と博多のまちを結ぶ福岡随一の要衝の地で、桝形門に隣接した所でした。同じ天神地区にある安国寺や少林寺などとともに、海からの攻撃を防御する役目を果たしていました。
また、福岡でただ一人の陸軍大将・明石元二郎家の墓も境内にあります。 | 
カボチャを載せた石碑 |
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